
特徴
体は側扁して楕円形で、全体に赤みを帯びた美しい体色が特徴。体側には青い斑点が点在し、胸びれや尾びれもほんのり赤い。小さい個体は「チダイ」と混同されることもあるが、尾びれの黒い縁取りの有無などで見分けられる。身はしっかりした白身で、寝かせることで旨みが増す。
生息域
富山湾では沿岸の浅場から水深150m前後の中層域まで広く生息し、砂泥底・岩礁帯の両方を利用する。春〜初夏は産卵のために沿岸の浅い場所へ移動し、秋〜冬はやや深場へ下る季節的な移動が見られる。急深な地形を持つ富山湾では、岸から近い場所でも比較的深い水深帯が形成されており、こうした地形がマダイの通り道となって多くの群れが回遊する。若魚は沿岸域で小型魚や甲殻類を捕食する。
文化・エピソード
日本では古くから「めでたい=マダイ」として祝いの席に欠かせない魚。富山湾でも婚礼や節句、祭礼のごちそうとして尾頭付きの塩焼きが並ぶ。昆布締めや鯛めし、薄造りなど、料理法も多彩で、寿司ネタとしても高級白身の代表格として親しまれている。
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