定期イベントのお知らせ/第5回 海と魚と、浜の一徳(いっとく)
2025.05.03
グローバルチェーンの発達によって世界中の魚が身近な存在に。一方で、国産はもとより、地の魚を食べる文化は減りつつあります。
日本の海は魚が減り、漁師も減り、漁師町では寿司屋も減っています。射水市新湊にあった30軒近い寿司屋は10軒足らずに。
私たちは「寿司文化を盛り上げる=漁業の活性化」を目指して、あの手この手でまちの課題に取り組む社会実験をスタートしました。
とにかく、一歩でも前へ。今富山県で盛り上がりつつある寿司を突破口に「大衆寿司文化」を地域の皆さんと盛り上げたいです。
高低差4,000mのダイナミック地形がもたらす自然の恵みによって、富山湾は500種類の魚が獲れる「天然のいけす」と呼ばれています。新湊は6種類の漁法によって種類豊富な魚をガッチリ水揚げ。とれた魚は大事に、地元で余すことなく頂くという習慣によって、地魚を使った大衆寿司文化が定着。
漁業文化に大衆酒場と寿司屋をミックスしたような店であふれました。また、今の流通はマーケット志向が強いため、売れる魚が市場に並びます。しかし昔は、獲れてしまったから使うという発想から、多種多様な魚が料理に使われました。この文化を復活させていきます。
新湊漁港で揚がったお魚のデジタルデータブックを作成中。新たに書き起こしたリアルなイラストと分かりやすい解説を収録。
確認できた魚種を徐々に追加します。この魚なんだっけ?と調べたり、寿司ネタから魚をチェックしたり、色々と活用してください!
内川周辺の変化
2013年に元畳屋さんだった空き家をリノベしたオシャレカフェが誕生して以来、内川とその周辺に40軒ほどのお店や宿が増えていきました。そのムーブメントは留まることを知りません。
美味しい寿司屋
地元で揚がった旬の魚を大事に扱うのが新湊の寿司屋です。寿司屋と言っても、ほぼ日本料理屋です。刺身はもちろん、煮たもの、炙ったもの、大将のきまぐれで色々な料理が出ます。
漁業と漁師さん
新湊はお魚を大事にあつかう町。400年続く越中式定置網漁をはじめ、シロエビを獲る小型底曳き漁、ベニズワイガニを獲るカゴ縄漁など6種類の漁法で多種多様なお魚が市場に揚がります。
このプロジェクトで主催したり、親しい仲間がやっている魚と食に関するイベント&活動をご紹介しています。